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- よくある子供の症状
様々な症状・病状の治療に対応しております。
のどの痛み | どの痛みは多くはウイルス感染のものと細菌感染のものに分かれます |
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下痢 | 下痢で一番心配していただきたいのは脱水症状です |
咳 | せきは小児の体にとって、実は大切な反応です |
頭痛 | 頭痛の際の痛み止めの安易な使用には注意が必要です |
熱性けいれん | 5歳までにみられる反応で、まずは落ち着いて行動してください |
発熱 | 発熱そのものは病気ではなく、感染に対する体の防御反応です |
風邪 | カゼはお子さんが小児科にかかる際の一番多い病気です |
ぜんそく |
喘息は発作時のみの治療ではなく、定期的なコントロールが大切な病気です もっと詳しく |
嘔吐 | 嘔吐は様々な病気の特徴を示すサインになることがあります |

小児ぜんそくとは?

喘息は、空気の通り道である気管支が急激に収縮し、呼吸困難の発作を繰り返す病気です。この発作を喘息発作といいます。
小児喘息でも気管支に激しい収縮が起こり、喘息発作を繰り返します。しかし、乳幼児は大人と違って言葉で症状を伝えることができないため、泣いたり、ぐずったりと不機嫌になることで喘息発作を訴えることがあります。軽い咳(せき)でも、喘息が隠れていることがあるので油断はできません。
小児喘息の場合、乳児から幼児、学童期まで様々な成長発育の段階にあることから診察や治療を行う上で大人とは異なった対処法が必要になります。また、小児喘息の発症は3歳までが約70%、5歳までが約90%を占めるとされています。
○アレルギーの影響が大きい

ハウスダスト、ダニ、花粉といった生活環境の中の物質が原因となるアレルギーで喘息が起こることが多いといわれています。もしアレルギーを起こす原因物質がわかっていれば、それを子供のまわりから除去するようにします。
○自然によくなる割合が多い

小児喘息の約70%は、思春期までに自然によくなるといわれます。これは、治療をしなくてもよいということではありません。喘息発作を放置すれば呼吸困難がひどくなるばかりではなく、喘息が重症化し、喘息死の可能性も出てきます。また、成長に悪影響を与えることもあります。適切な治療を行えば、成長によるアレルギー体質の改善とともに小児喘息もよくなることが多いと考えてください。
症状は「ゼーゼー、ヒューヒュー」

小児喘息の発作では、呼吸をするときに「ゼーゼー、ヒューヒュー」と聞こえる苦しそうな症状を繰り返します。これは、喘息発作で狭くなった気管支を息が通るときに出る音で、喘鳴(ぜんめい)とも呼ばれ、呼吸困難のときにみられる症状です。
喘鳴は、昼間より夜間や明け方に多く起こります。昼間の症状は夜間や明け方に比べて比較的軽い場合があるので、見逃さないように注意しましょう。
小児喘息では、運動した後や風邪を引いたときにもこの症状が現れます。また、乳児や幼児では、喘息発作を起こしても喘鳴がはっきりしないこともあります。
明らかな「ゼーゼー、ヒューヒュー」が聞きとれなくても、息苦しさを訴えているかどうかを読み取ってあげることが大切です。特に、初めての喘息発作は症状がわかりにくく、見逃すと喘息を悪化させてしまうこともあります。少しでも異常を感じたら積極的に医師にかかるようにしましょう。
検査は大人と同じようにはできない

喘息の検査には呼吸機能試験や気道過敏性試験などがありますが、乳児や幼児の場合は検査を受けることが難しいことも多いようです。
簡単な呼吸機能測定器具であるピークフローメーターが使用できるくらい成長していれば(5~6歳)、1日のピークフロー値の変動幅をみることで喘息かどうかを推定することができます。
発作が出た時の薬

喘息発作が起こった時は、収縮した気管支を拡げて発作を抑える薬を使います。
また、喘息発作は気管支の炎症が原因になっていることがわかっているため、炎症を改善する薬を使い、発作を起こりにくくします。さらに、アレルギーの影響を受けないように抗アレルギー薬を併用する場合もあります。
目標はふつうの子どもと同じ生活
小児喘息だからといって毎日安静にしているわけにはいきません。
子供は、大事な成長過程にあるわけですから、遊びや運動も必要です。
学校に通うようになれば勉強や団体生活にもついていかなければなりません。
できるだけふつうの子供と同じ生活をすることが治療の目標になります。